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Re・Birth【気象系BL小説】

第11章 will


暫く待っても、智は帰ってこなかった。

腹の傷はちくちく痛む。
しょうがないから、ナースコールを押した。
すると、さっきの看護師さんが来た。

「松本さん、どうしましたー?」
「あ、あれ…?智、いきませんでしたか?」
「え?なんのことですか…?」
「あ、いえ…なんでもないです」

とりあえず腹の傷を診てもらうべく、俺は言われるままパジャマをまくった。
腰の下の方まで傷があったから、ズボンもずり下げられた。

「あ…少し滲んでますけど、血はでてませんから…」

そういって、傷を止めてあるテープの上に当てていたガーゼみたいなものを取り替えてくれた。

全部終わって、ズボンを上げてもらってる時に智は帰ってきた。

「わっ…」

なんだか知らないが慌てた。
ズボンをあげたら、ふいっとまた智は外に出て行ってしまった。

「あら…」

看護師さんはドアの方を向いている。
くるっとこちらを向くと、気まずそうな顔をした。

「もしかして、大野さんと松本さんって、そういう関係なんですか?」

なんてことだ。

そんなつもり、全く無いのに…
ホモだって誤解されたじゃないか!

智め…

夕方の飯の時間になっても智は帰ってこなかった。
スマホを何回もタップしてるけど、電話を掛けられなかった。

「病院の中に、居るよな…?」

突然心配になってきた。
俺は思い切って、電話を掛けた。

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