第7章 Kozmic Blues
寝る時まで指を動かしてるから、無理やり押さえつけてキスをした。
あれから毎晩、俺と和也は求め合ってて。
和也が意識を飛ばしてしまうまで、俺は責め立ててしまって…
何をそんなにムキになっているんだかわからないんだけど、とにかくアイツの影を払拭したかったのかもしれない。
和也の中に入って、腰を振っていると、背中にあたる和也の指がリズムを刻んでいることに気づいた。
そのリズムは心地よくて。
思わずそれに合わせて腰を振っていたら、和也が微笑んだ。
見たことない顔で。
その顔をみてたら、もうアイツのことなんて忘れてしまって。
この綺麗な心を持つ和也と、一緒にいられる悦びに浸った。
ぎゅっと抱きしめると、和也も俺をぎゅっと抱きしめて。
この晩は、いつもよりもずっと穏やかに時間が流れた。
「ふっ…んんーっ…しょうっ…ぼくっでるよぉ…」
「うん…一緒だよ…和也」
「いっしょ…いっしょ…」
ぎゅっとしがみつく和也のぬくもりが愛おしくてしょうがなかった。
一緒に果てると、和也の髪を撫でた。
和也は親指を咥えたまま、俺を見上げてまた、微笑んだ。