第7章 Kozmic Blues
「ちょっとガオの前じゃいいにくいんだけどさ…」
「ん…?」
「その子、男だよね…?」
「当たり前だ。女に見えんのか、お前には」
「いや…だから…翔くん、ホモなの?」
「んー?そうだなぁ…お前には少なくともチンコは勃たねえな」
「ばっ…!ばかっ!ちげーだろっ!そういうこと言ってるんじゃ…」
「そういうことだろうが」
「翔、あんまりガキいじめるんじゃないわよ…」
ガオが笑いながら、話に割って入る。
「翔はね、カズナリを愛してんのよ」
そういうと、潤の口に自分のタバコを突っ込んだ。
「それ、吸っていいから黙りな」
低い声で言うと、潤は縮み上がって黙った。
「ごめん…」
「ん?いや…気にしてねえよ」
和也の柔らかい髪が、俺の頬に当たる。
「潤、すまんな。そういうわけだから、これから和也をここに毎回連れてくることになる」
事情を話すと、潤はぎゅっと拳を握った。
「いいよ…イイに決まってるだろ…!そんなヤツに付きまとわれてるなんて…」
潤が泣きそうな顔をした。
和也は俺の腕の中で、すっかり寝てしまった。
頬を撫でていたら、またにゃって笑ったから、キスしたくなったが我慢した。