第6章 Piece of My Heart
するすると俺のズボン越しに、和也の手が動く。
「う…」
小さく呻くと、和也が俺の顔をじっと見た。
「きもちいー?」
もう、諦めた。
「うん…いいよ…ね。和也、ちゃんとベッドいこ?」
「おふとん?」
「そうだよ…ベッドの上なら、身体痛くならないから…」
「あい」
甘えるように俺にもたれかかる。
和也の身体を抱えて、俺は隣の寝室へ行く。
でも…俺、二回目なんだよね…
ちゃんとできるかな…
っていうか、俺、ちゃんと和也とするの初めてじゃね?
ああ…どうやってするのか、調べておけばよかった…
どうしよう…
どうやってすればいいんだろ…
もやもや考えながら、和也の身体をベッドに横たえた。
「しょうさん…」
すぐに和也が俺の首に腕を巻きつけてきた。
そのまま引き寄せられて、唇を寄せられる。
吸い付くように和也の唇が触れる。
柔らかい…
薄い唇を舌で撫でると、和也が震えた。
「もう…でます…」
「えっ!?」
「がまん、いっぱい…した…」
「そうなの…?」
「もう出る…」
和也が俺の手を取って、自分のそこへ導く。
「しょう…」
切なげな目で俺を見上げるその顔は、とてもきれいで。
めまいがした。