第6章 Piece of My Heart
「和也…」
「えっ…しょうさっ…えぇっ…」
もう泣きすぎてうぇってなってる…
「落ち着いて…和也…」
体を起こして、和也の背中に手を回す。
撫でていると、和也が俺に顔を近づけてきた。
あの日以来、初めて唇でキスした。
じんわりと唇から快感が広がる。
あ…だめだ…
止まらなくなる…
ぎゅっと和也が抱きついてきたかと思ったら、俺の中心を握りこんできた。
「…かたいです…」
「和也…やめよ?」
「いやっ…しょうさんっ…せんせぇっ…」
「え?先生?」
「どこかいく…せんせぇみたいにどこかいくっ…しょうさんもっ…」
「和也…」
「いかないでぇ…」
「いかないから…ね?ずっと一緒だって言っただろ…?」
「だめ…だめ…いっしょする…」
今日先生と会って、別れて。
和也は相当堪えたんだろう。
もっと先生と会う時間を作ってやりたいが…
あいつがもしかして監視してるかもしれないと思うと、躊躇われる。
それがこんなに和也を追い詰めていたなんて…
「ごめんな…これからはもっと先生に会いにいこう?ね?」
「しょうさんがいればいい…」
和也は黙って俺をまた握ると、そのまま手を動かした。
久しぶりの快感が、這い上ってくる。