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ROSE【気象系BL小説】

第16章 The Last Time


心臓が煩い。


早く早くと焦る。


ロスに着いた途端、翼から聞いたのは、雅紀が逃げ出したってことだった。


小出さんは俺達と入れ替わりで日本に帰ったと聞いて、安心した。


そして肝心の翔に会おうと思ったら、既にホテルを後にしてた。


そして雅紀が病院を抜けだして、翔を探しに行ったと聞いたのだ。


雅紀はもう既に素人が手に負えないほどの中毒症状で。


ロスの病院ならと小出さんが連れていった。


ガオの意志を引き継いで、小出さんが治すつもりで連れてきたのだ。


でも…小出さんは、榎本のことを小原から聞いて、自分で殺すことを決意した。


多分、翔が自分で殺すつもりだって、みんなわかってた。


小出さんはその話をきくと、こういったそうだ。


「翔の手を汚させたくない」






小出さんが榎本を殺して、それはなんとか上手く行った。


でも、小出さんが日本に帰ると、今度は雅紀が姿を消して。


しかも、翔を追って行って。


小原と翼と一緒に、雅紀を探したけど居なくて。


今日、翔と和也がいるモーテルに行くことになった。


なぜだか胸騒ぎがする。


早く…早く…



焦る俺の手を潤が握った。


潤も同じ顔してる。



早く…早く…
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