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ROSE【気象系BL小説】

第16章 The Last Time


翌朝、ずらしてもらった予定を消化すべく、小原の部屋を訪ねた。


小原は現地の調査書と翼の報告してくれたことをまとめてくれていた。


「榎本の居場所は特定できてない。多分、風間は掴んでると思う」


蛇の道は蛇ってね、小原はそう言って笑った。


「スネークヘッドの情報網をお借りすれば、朝飯前だろうね」


またその美貌を、怖いほどの微笑みが通りすぎてく。


小原の調査では風間の泊まったホテルまでは突き止めているが、そこから先の足取りがわからないという。


「今、こっちで探してもらってるけど、風間の泊まってたとこ行ってみる?」


「ああ…することもないし、そうする」


「わかった。じゃあ車用意するから、午後から行こう」


「翼は?」


「アイツもいま、調査に加わってる。こっちで仕事しなきゃ、あいつも生活していけないから」


「そっか…」


この調査については、avidと小出さんから金が出てる。


そして、小原の善意も。


和也のことが片付いたと思ったのに、また小原を巻き込むことが起こるなんて…


5年以上、小原は俺達と関わってきたことになる。


長い付き合いだ…


「これで、ケリがつくといいね…」


ぽつりと、小原が呟いた。

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