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ROSE【気象系BL小説】

第15章 Flower in the Sun


肩を掴まれて壁にぶち当てられた。


「雅紀っ…」


「あはは…翔ちゃんっ…」


まだ合鍵を持っていたのを忘れてた…


そのまま俺の唇に食いつくようなキスをしてきた。


「ね?しよ?楽しいよ」


どうやって小出さんのとこを抜け出してきたのか。


力任せに雅紀を振り切ると、顔をぶん殴った。


雅紀は吹っ飛んでいっても、答えてなくてむっくり起き上がる。


カバンから何か取り出したかと思うと、また俺に組み付いてくる。


手に光るものをみて、ぎょっとした。


「雅紀っ…やめろっ…!」


注射器を持っていた。


雅紀は笑いながら、俺の右手を抑えこんだ。


左手で振りほどこうとしても、上手く力が入らない。


「やめろおおっ…」


ばかみたいに強い力で、まったく抗えない。


そんなの知ってるのに…


「しょうさんっ…」


和也の声がする。


「くるなっ…和也っ…」


「やあああっまさきくんだめええっ」


和也が雅紀に跳びかかった。


雅紀はうるさそうに和也を掴んだ。


「和也、あとでしてあげる」


そういうと和也を壁に投げつけた。


ドスンと音がして、和也が床に崩れ落ちた。
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