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ROSE【気象系BL小説】

第15章 Flower in the Sun







あれから雅紀がどうしたのか。


小出さんから連絡がないからわからなかった。


俺と和也は1週間入院した。


「食事をきちんと摂って下さい。じゃないと逆戻りですからね」


医者にそう釘を刺されて病院を後にした。


タクシーで世田谷のマンションに帰る。


ファンの姿がなかったから、そのまま入れた。


「しょうさん」


「ん?」


「やっとおうちかえりました」


「…ああ…そうだな…」


和也はやっぱり世田谷の家がいいらしく、帰るとすぐに寛いだ。


俺の膝の上に乗って、指を咥える。


そのままうつらうつらしてきたから、そっと目を閉じてやる。


「ん…しょう…」


「いいから…少し寝ろよ…」


「うん…」


身体をきゅっと抱くと、和也は体重を預けてきた。


「おやすみ…和也…」


そのまま眠りに吸い込まれる和也を見つめた。


少し顔色は良くなったけど、やっぱり一回り痩せたまま。


俺も痩せた。


疲れた…


和也を抱えてベッドに行く。


寝かせると布団を被せた。


額にキスすると、シャワーをしに浴室へ向かった。


その時、突然部屋のドアが開いた。


「翔!」


「雅紀…!」


雅紀は笑いながら俺に抱きついてきた。


「翔…しよ?」


薬…やってる…

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