第15章 Flower in the Sun
そんな生活を続けていたら、和也が熱を出した。
かなり高い熱で。
侑李のことを思い出した。
てんかんの発作を起こした時のことを思い出した。
怖くなった。
怖くて、動けなかった。
救急車を呼んで、隣にいることしかできなかった。
和也の手を握りながら、いっそのこと俺を殺してくれと叫びそうになった。
もう、置いて行かれたくない。
離れたくない。
「しょう…」
掠れた声。
「しょう…なかないで…」
また細くなってしまった腕を撫でた。
「泣かないから…お願いだから…俺から離れないで…」
「はぁい…」
力なく答えると、そのまま目を閉じた。
救急隊員の動きが慌ただしくなった。
和也はそのまま意識を失った。
運び込まれた病院で、和也は入院することになった。
俺も無理やり医師に診察室に引っ張りこまれて、入院の措置となった。
「なんで…?俺まで…」
「栄養失調です。それと、検査が必要な顔してますよ?鏡、見てきて下さい」
カチンとする言い方だったけど、もう俺は診察してたイスから立上がることができなかった。
限界…
こんな生活してた、限界が来たんだ。