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ROSE【気象系BL小説】

第15章 Flower in the Sun


雅紀を小出さんに預けて、俺達は引き上げた。


ガオを智が支えて歩いてる。


潤は壁を蹴った。


「とにかく…曲だけは作っていこう。いつでも再開できるように…」


智が呟いた。


「ああ…わかった…」


智と潤がガオを送っていくことになった。


事務所を出ると、ファンが待ち構えてて、俺達は焦った。


ここであの状態の雅紀が出てきたらヤバイ。


なんとかファンを引きつけて、俺達は帰った。


世田谷にも、ファンが待ち構えてて。


仕方なく、港区のマンションに和也を連れて行った。


「しょうさん…?」


「ああ…和也はここに来たことなかったね…」


鍵を開けて中に入ると、少しほこりっぽかった。


窓を開けると、和也をソファに座らせた。


「ここはね、和也がいない間、住んでたとこだよ」


「しょうさんのおうちですか?」


「そうだよ…」


あたりをきょろきょろ見渡す。


「あっ…ぼくのカバンです!」


和也のカバンが出たままになってた。


見つめていたら、きゅうっと切なくなって…


「和也…おいで…」


小さな部屋で…小さなベッドで。


俺たちは身体を重ねた。
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