第15章 Flower in the Sun
それからどうしたのか覚えていない。
ただ、強烈に気持ちが良かったのは覚えてる。
気がついたら和也が失神してた。
俺の上に乗ったまま、崩れ落ちてた。
気怠い身体を起こして、和也を抱え上げた。
和也の後ろから、大量に俺の出したものが出た。
こんなに出したことない…
薬のちからって凄い…
ぼーっとする頭で、風呂に入った。
和也の身体を洗っていると、目を覚ました。
「ごめんね…?和也…」
こくんと頷くと、親指を咥えて大人しくした。
「どこか痛くない…?」
また頷くと俺の胸に頭を預けた。
「しょ…う…」
「ん…?」
「いかないで…」
それだけいうと、泣きだした。
「どこにもいかないよ…」
「やー…しょう…いかないで…」
まただ…
昔、こう言ってよく泣いていた。
「いかないよ…離れないよ…」
「しょう…あいして…」
「ん…愛してるから…泣くな…」
それでも和也の涙は止まらなかった。
泣きながら俺に縋り付くと、そのまま抱きついて離れなかった。
抱えて風呂から上がって、なんとかバスローブだけ羽織らせて、一緒にベッドに入った。
そのまま、なにも考えずに眠った。
からっぽのまま。