第14章 Coo Coo
「ガオ…ねえ…お願い…」
「そんなお願いの仕方じゃ、聞いてやれないね」
「んっ…ああ…お願いっ…します…」
真っ暗な部屋で、自分でそこをいじる榎本を、ベッドに座りながら見つめてる。
床に這いつくばるようにして、悶えてる様は異様だ。
でも、そんな榎本を見ながら快感に打ち震える自分も居て。
憎んで憎んで、憎み通してきた奴が、アタシに跪いてる。
「あっ…あっ…お願いしますっ…」
「…イイよ…イケよ」
許してやると、口の端からよだれを垂れ流して微笑んだ。
和也…翔…
お前を、お前たちの人生を弄んだ奴は、こんなに惨めなことしてるよ。
だから…
もう泣くな。
アタシが全部、背負ってやる。
アンタたちの業を、全部背負ってやるよ。
だから、幸せになれ。
世界の誰もが羨むくらい、幸せになれ。
手を差し伸べると、榎本が指を舐めた。
いつもこうやって、アタシの指を舐めながら達する。
「足にかけたら承知しないよ」
「はい…わかりました…」
榎本の舌が、指を絡めとると、鳥肌が立った。
乱暴に榎本の頭を引き寄せると、耳に噛み付いた。
「あうっ…」
べっとりと私の足に榎本の白濁がついた。
「なにやってんだ…おしおきだよ」