第14章 Coo Coo
足がびっしょびしょ…
「かーずーなりー!」
「ひゃああっ…しょうさんおこったー!」
言いながら、素早く智の後ろに隠れる。
「こらー!和也っ、こっちきなさいっ!」
浅瀬を追っかけっこしてたら、和也がバランスを崩して、水の中に倒れこんだ。
あっと思っていると、むくりと起き上がって、泣きそうな顔で俺を見上げた。
「つめたい…」
その顔がおかしくて…
みんな、爆笑した。
「かずなりっ…お前…」
智が笑いながら手差し伸べて起こそうとすると、和也はにやっとわらって、智をひっぱった。
智も派手な音を立てて和也の横に倒れこんだ。
「ぶっ…」
笑うのを我慢してたけど、もうたえられなくなって俺は吹き出してしまった。
「ぶはっ…智っ…」
智は信じられないという顔で、小川に座り込んでた。
「どうしよ…スマホ…」
そんなこというから、もう腹筋が崩壊した。
どうにか潤と二人で、びしょびしょの二人を救助して、慌てて別荘へ戻った。
智と和也を風呂に放り込んで、濡れた服を洗濯機に放り込んだ。
潤は二人のために、あったかい飲み物を用意してた。
雅紀は侑李を毛布にくるんでリビングでまだ笑ってる。