第14章 Coo Coo
「しょう…」
真夜中、和也が俺に呼びかける。
「ん…どうした?」
寝ぼけながら答えると、和也が俺の胸にごそごそと潜り込んできた。
「和也…?」
「いっしょ、したい」
「え?…お前…だって…」
時計をみたら、深夜2時で。
和也の顔を見たら、淋しげな顔をしていて。
「どうしたの…和也…」
「あいしてる、して?」
俺はぎゅうっと和也を抱きしめると、頭に顎を乗せながら囁いた。
「愛してるよ…和也…」
和也もぎゅうっと俺に抱きついてくる。
「あいしてる…」
反復するように言うと、顔を上げて唇にキスを落とした。
「どうしたの…」
「ゆめみました…」
淋しい夢でも見たかな…
ぎゅっとまた抱きしめると、俺のパジャマを握って離さなかった。
「どこにも行かないから…」
何度も囁いた言葉。
そして、何度もかけた言葉…
「お前も、もうどこにもいくな…」
「うん…」
くったりと、俺の胸に凭れかかって遠いところを見ている。
脱力しきって、俺に全てを預けてる。
愛おしい…
「いっしょ、しようか…」
「うん…」
和也の手を取ると、起き上がらせて、ゆっくりとパジャマのボタンを外して行った。