第14章 Coo Coo
「ふふ…かわいいな…あの二人」
雅紀がテーブルに肘をついて、顎を手で包みながら言う。
そうやって微笑んでると、あんなこと何もなかったようで…
俺も知らず知らず微笑む。
あ、はなぢ出てないかな…
そっと鼻を拭ったら、鼻水がついた。
「まーしゃ!まーしゃ!」
侑李がイスに座る雅紀の膝によじ登って、跨って座った。
どんぐり人形を雅紀の胸に当てた。
「たいたいのとんでけー!」
「侑李…」
「まーしゃ、ないない?」
「うん…ありがと…」
そういうと、雅紀は侑李をぎゅっと抱きしめた。
「ありがとね…侑李…」
髪を優しく撫でている姿は、まるで親子のようで…
和也が俺にぽすっと抱きついてくると、俺を見上げた。
「ん?どうした?」
「しょうさん、とんでけー」
ぐいっと俺にどんぐり人形をおしつけると、にこーっと笑った。
しょうがないから飛んでやった。
「うわーっ!」
「しょうさんとんだ!」
嬉しそうに和也が手を叩いて喜ぶ。
きゃっきゃする和也を、雅紀と侑李が微笑んで見つめる。
「ゆーりくんっ…しょうさん、とんだ!」
「はーいっ」
侑李もきゃっきゃと笑った。
やっぺ…またはなぢ…