第14章 Coo Coo
昼飯を和也と二人で用意して。
4人で食べ終わると、侑李はまた眠った。
一人で寝室に置いておくと寂しがるから、リビングのソファで寝かしてある。
俺が片付けをしている横で、和也と雅紀はどんぐりに糸を通している。
「まさきくんっがんばれっ」
「おう…がんばる…」
雅紀はぶるぶるした手で、どんぐりを持ってる。
ぶきっちょだから、俺は最初からノータッチだけど…
雅紀も負けず劣らずだな…
「あぶないです…」
「あーもう無理…」
早々に雅紀は諦めた。
「そうだ!コマ作ろう!」
キッチンから爪楊枝を持ちだして、どんぐりにキリで穴を開けて、爪楊枝を刺す。
ちょうどいい長さで切って、回してみる。
「あ、なにこれ。楽しい…」
「まわった!まわった!」
和也が手を叩いて喜ぶ。
何個も作って、どれだけ長く回せるか競争が始まった。
俺は片付けが終わってから参加したけど、一向にどんぐりを上手く回すことができなかった。
「翔ってほんと、不器用だよね…」
「うるせー…」
落ち込むわ、バカ…
床に落ちたどんぐりを拾ってると、和也がしゃがみこんだ。
俺の顔をみると微笑んだ。
「しょうさん、どんまい!」
うるせー!