• テキストサイズ

ROSE【気象系BL小説】

第14章 Coo Coo


リビングに戻ると、侑李はソファでうとうとしてて。


雅紀と和也は何か書いていた。


「何してんの?」


「あ、翔。すごいんだよ、和也」


覗き込むと、雅紀が五線譜に音符を書いてる。


「これね、エジプトで習った歌なんだって」


「ああ…さっき歌ってたやつか」


「なんか、すっごく不思議なメロディーだよね」


音符を追っていくと、さっきの和也の歌が鮮明に蘇ってきて。


「今度のアルバムに、入れようか」


そう言ったら、雅紀がにやっとした。


「だから、楽譜に起こした」


「やるねえ…」


「どういたしまして」


後ろで侑李がこんこんと小さく咳をした。


「あ、しまった。侑李。寝るぞ」


「いーやっ…」


「ばか!咳してるだろ!」


「いーやっ!いーやっ!」


「はいはい…お前、反抗期かよ…」


雅紀は侑李を抱え上げると、部屋へ向かった。


「おやすみ。あ、俺らの部屋、お前らとは一番遠いところだから、遠慮無く」


きりっとした顔をすると、雅紀は素早く部屋に入っていった。


「あ、ば、ばか…」


「とおいへやだと、なにがえんりょいりませんか?」


「忘れろ…」


「はあい?」
/ 420ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp