第14章 Coo Coo
長い時間をかけて、やっと侑李の食事が終わると、侑李はもう眠そうで。
「ゆーりくん、おふろはいるです」
和也は施設で、下の子たちの面倒をみていたから、お手の物で。
「かずくんといっしょにはいる…」
侑李がわがままいうから、俺は一緒に入れなくなって…
仕方ないから、リビングでぼけっとしてた。
お風呂場から、ふたりの楽しそうな声が聞こえてくる。
くっそ…
一緒に入ればよかったかな…
どうせ無駄に広いんだし…
「あ、翔。俺、風呂はいってくるわ」
「は?」
「洗い物、よろしくな」
雅紀がタオル片手に、鼻歌を歌いながら風呂場に向かった。
「おいっ…俺もっ…」
「ばか、誰が茶碗あらうんだよ…」
軽蔑した目で見られて、撃沈した。
「フンだ…」
言っておくが、俺は25歳。
今度の1月で26歳だ…
茶碗を洗っていると、和也が上がってきた。
「しょうっ…」
ドスンと後ろから抱きつかれた。
「お、和也。ちゃんとあったまったか?」
「はぁい」
まだ髪から雫が垂れている。
「ちゃんと髪の毛拭きなさい」
「はぁい」
素直に俺の後ろでゴシゴシしてる。
石鹸の匂いがしてる。
やべ…むくむくしてきた。