第13章 Move Over
和也を貫いた。
一気に奥まで突き上げると、我を忘れた。
和也の身体をガクンガクンと揺らしながら、ひたすら中を貪る。
「ああっ…翔っ…ううーっ…」
「ごめん…和也…止まらない…」
汗を飛ばして、ひたすら和也を穿つ。
苦痛なのか、快感なのか、和也の身体がだんだん上へずり上がっていく。
動きの悪い左手で肩を掴むと、右手で腰を抑えこんだ。
「どこにもいかせない…」
肌と肌が合わさる音。
和也の吐息。
寝室に響く俺の息の音。
「しょうっ…ああっ…ああ…」
和也が俺の肩を掴む。
引き寄せると、自分の胸に俺を抱いた。
「しょう…いっしょ…」
幸せそうな声で囁いた。
俺は首筋に顔を埋めたまま、その時を迎える。
「和也っ…いっしょしよ?」
「あっ…あっ…するっ…いっしょっ…」
「あああっ…和也ぃっ…」
「しょおっ…」
密着した腹の間に、和也の温かい液体が流れた。
俺は和也の中で果てた。
そのまま暫く動くことができず、ふたりで抱き合った。
お互いの汗や体温が俺たちを溶かして、一つにしていく。
「和也…もう離さない…」
だまって一つ、頷いた。