• テキストサイズ

ROSE【気象系BL小説】

第13章  Move Over


「しょうさん…しょう…」


和也…どうした…?



「おきて…」


目を開けると、白い世界の和也が涙を流している。


どうした…?


なんで泣いてる…?


和也の頬に触れようとしたけど、だるくて腕が上がらなかった。


身体が燃えるように熱かった。


息も、荒い。


二の腕にちっとも力が入らなくて…


それに、左手の感覚がない。


おかしいな…


死んだはずなのに。


なんで生きてるみたいに苦しいんだろ…


「しょう…いかないで…」


いくって、どこに…


俺はここにいるよ…?


ずっと…和也の傍で。


一緒に死の世界で暮らそうよ…


微笑むことはできた。


和也がそれをみて、また泣き出す。


なんでそんな悲しいの…


「な、くな…」


声が出せない。


掠れてしまってる。


「しょうっ…いやだぁっ…」


さっきよりも激しく泣くから、困った。


どうしたの…?泣かないで…


やっと会えたのに…


「わ…らって…?」


そう言っても、和也は聞いてくれない。


やっぱり、幻想の和也は俺の言うことを聞かない子になってしまったようだ…
/ 420ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp