第3章 Call on Me
そこはかずなりくんが休憩室代わりに使ってる部屋で。
「え…ちょっとかずなりくん…それはヤバいんじゃ…」
「だいじょうぶです。だれもきませんから」
そういうと、俺を畳の上に突き飛ばした。
どすんと転がった。
「いってー…」
「ごめんなさいです」
そういうと、部屋のカーテンを閉め切った。
いよいよヤバイ気がした。
「かずなりくん…?」
まだ転がったままの俺の上に、かずなりくんは馬乗りになった。
「あいして…」
「え?」
「なんていいますか…あいしてる?」
「へ?」
「ぼくはしょうさんをあいしてる」
「えっ…えっ…え?」
「んー…?あいしてほしい?」
「かっ…かずなりくんっ…遊ぼうよっ…」
「あそびません」
きっぱりと言い切られた。
ということは、遊びと勘違いしてるってこともないってことか…
「あ、あのね…かずなりくん…」
「ぼくを…あい、して?」
ビー玉みたいな目が俺を見つめる。
まっすぐで綺麗な瞳。
その瞳が閉じられると、顔が俺に近づいてきた。
柔らかい唇が俺の唇に触れた。
突然の出来事に俺の頭は真っ白になった。