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ROSE【気象系BL小説】

第12章  Maybe


「ねぇ…翔。しょたこんってなんだと思う…?」


「さぁ…なんだろうな…?」


智が潤の顔を見ると、潤も首をかしげている。


カイロ市内のホテルのロビーで、今、休憩中だ。


翼はなにか電話しにいっている。


俺はスマホを取り出すと、「しょたこん」と打ち込んだ。


…智に言うのはやめた。


スマホを睨んでいると、潤が覗き込んできた。


智は手洗いに行っていたので、だまって画面を見せると、潤は噴き出した。


「なに?楽しそうじゃん」


翼が戻ってきた。


「アンタ、意地悪いな」


「そ?なんのこと?」


「ショタコン…」


「ああ…」


そう言ってまた白い歯を見せた。


「だって、そう思ったんだもん」


「まあ、言われてみればな…」


「智、幼く見えるもんね…」


口をとがらすと、おまえ小学生かよってくらい顔が幼くなる。


これでもガオの次に年上で、俺の一個上なのに。


本人はそれを気にして、時々仏頂面になってる。


本当はもっと表情のあるやつなんだけどな。


面倒なことはいやだから、努めて無表情になることもあるし。


そう思ってたら、手洗いから出てくる智が見えた。


早速ベルボーイに呼び止められてる。


翼が立ち上がって、智を迎えに行く。


ベルボーイと喋って、智を連れて戻ってくる翼は爆笑してた。


智は超憮然。


なにがあった。

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