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ROSE【気象系BL小説】

第11章 Tell Mama


それからリハーサルが続いた。


俺達にとって初めてのツアーだった。


俺の体力を考慮して、3大都市限定のツアー。


本数が少ないけど、それでも話題になって、チケットは即ソールドアウト。


まるで現実感がない。


俺たちはアマチュアの頃にはステージに立っていたけど。


プロデビューしてからは覆面だから、人前で演奏することもなくて。


俺とガオは歌だからまだいいけど、楽器隊の連中は苦労してた。


納得のいく音をライブ会場でどう出すのかという壁にぶつかったからだ。


潤は機械から出る音だからまだいい。


雅紀と智は、本当に格闘していた。


リミックスでごまかすようなことはしたくない。


潤にサポートされるのも、プライドが許さない。


二人は夜遅くまでスタジオに篭もりっきりになることが多くなった。


そうなると侑李が居場所を失ってくる。


潤は智と雅紀に付き合って、スタジオに篭っているし、ガオに子守は無理だった。


俺が面倒見ることになる。


小さな部屋に、侑李を連れて帰ることが多くなった。


侑李は不法入国してる。


だからどこかに預けることもできなかったのだ。
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