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ROSE【気象系BL小説】

第9章 Farewell Song


コハラは4年前から小出のじじいが雇ってる探偵で。


こんな綺麗な顔してんのに、結構な修羅場をくぐってきた奴だそうで。


小出のじじいの信頼は厚い。


最近になって警察の捜査と一緒に進展が大きかったから、今まで会わなかったけど、会わせてくれとアタシから頼んだ。


「…じゃあ、3年前までスイスに居たのは確実なんだね…」


「そういえます。パスポートの渡航履歴を洗いなおしましたが、スイスで途切れました」


「偽造だよな…どう考えても」


「多分、そのあたりは榎本の父親関係を捜査してる警察から情報を取れると思います」


しかもコハラは優秀だった。


今まで警察が隠していたことをオープンにした途端、コハラからくる情報がすごい量になった。


そして、警察幹部を脅して情報を引き出す術も心得てる。


その呼吸は見事だった。


「ありがと。コハラ、すげー感謝してる」


そう言うと、頭を下げて謝意を表した。


「ガオさん…まだ終わってないですから…」


顔を上げると、コハラは微笑んでた。


こいつ、いいやつ。

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