• テキストサイズ

ROSE【気象系BL小説】

第2章 One Good Man


「それに…」

先生は今度はお菓子を勧めてくれた。


「和也くんから、ああやっていくことって滅多にないことですから」


「え?そうなんですか?」


「例のボランティアの方にも、懐くまで結構時間かかりましたから」


「へぇ…」


「だからここまでお話したんですよ…」


先生の目は、だから絶対こんなこと外で言うなって言ってた。


恐いくらいの迫力だった。


「はぁ…わかりました…」


お茶を啜った。


苦い味だった。


休み時間になると、かずなりくんはすっ飛んできて、俺に抱きついた。


サリバン先生になった気分だった。


「えーっと…かずなりくん。抱きついてたら遊べないよ?」


「あそんでくれるんですか?」


「うん。なにしよっか」


そう言ったら、俺の膝から降りた。


俺の耳に口を寄せると、コソコソと話だした。


「きもちいいことします」


「へ!?」


「でも先生がいるからあとでにします」


頭をさっきの話がよぎった。


もしかして、勘違いしたままなのか?


性的暴行を遊びだと思ってるのか?


「かずなりくん?あのね…」


「ちがいます。しょうさんとしたいです」


「は、はぁ!?」


俺は訳が分からず、パンダ顔をただ見つめた。
/ 420ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp