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ROSE【気象系BL小説】

第2章 One Good Man


かずなりくんは、そのボランティアに凄く懐いていて。


心も身体も預けてるっていう状態だったらしい。


でも和也くんが16歳になったとき、そいつは本性を出した。


最初からかずなりくんをめちゃくちゃにヤりたくてボランティアに潜り込んだらしい。


女の子に対するいたずらには目を光らせていたけど、まさか男であるかずなりくんに性的暴行を加えるとは思っても見なくて、発見が遅れたそうだ。


かずなりくんにはその行為の意味がわからず、ずっと誰にも言えなかったそうだ。


「だから…それからは男性には近寄らなくなってたんですけどね…」


「お願いしたとはいえ…いいんですか?俺にそんなこと話して…」


先生はにっこり笑った。


「いいんですよ。櫻井さんは毎朝、ここの施設の子たちを誘導してくださってるじゃないですか」


見られてたのか…


俺は顔が赤くなるのを感じた。


「それは…偶然です…」


「あら…うふふ…」


先生がお茶を入れ直してくれた。


…毎朝、バイト前にここの施設の子たちが横断歩道を渡るのを手伝ってやってた。


黙って、さりげなくやってたつもりだったけど…


バレてたのか…
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