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ROSE【気象系BL小説】

第7章  Kozmic Blues


アイツの父親のいるところ。


最近、アイツの父親は警視庁を退職してた。


新聞で確認したし、調査結果も上がってたから確実だ。


家か…それとも…どこだ…


駅の構内で、俺の思考は乱れた。


先生だめだ…


そんなことやっちゃいけない…


脂汗が滲んでくる。


とめなきゃ…とめなきゃ…


その時、キーンという音がしたかと思ったら、音が消えた。


頭を締め付けるような頭痛が来て、完全に俺は無音になった。


「あっ…あぁぁっ…」


頭を押さえて蹲る。


途端に周りに人だかりができて、焦って立上がる。


肩に誰か手を置く人がいたけど、それを振り払ってトイレに入った。


個室で便座に座り込む。


落ち着け…今、こんなことしてる場合じゃないのに…


痛む頭を押さえて、俺は新宿行きの電車に飛び乗った。


足立に行こう。


そう、アイツの家。


アイツが和也を連れ去るまで住んでいた家。


新宿で地下鉄に乗り換える。


何度も乗り換えて、ようやくその駅に降り立った。


俺はふと、思い出した。


雅紀を施設にいれなきゃ…


ガオにメールした。


雅紀のこれから入る予定の施設の名前を書いて、そこに連れて行って貰えるよう、お願いした。


そのまま携帯の電源を落とした。

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