第7章 Kozmic Blues
ふらふらする身体を両手で支えながら、翔の背後に迫る。
俺に気づいた翔を羽交い締めにすると、ベッドに投げ出した。
「雅紀っ!お前またやったのか!?」
翔の叫ぶ声も、俺にはあまり届かなくて。
何言ってんだろ。
翔が、せっかく着てくれたパジャマを剥ぎ取ると、胸に吸い付いた。
「うっ…あ…やめろよっ!雅紀っ」
ぎゅうぎゅう頭を押すけど、全然力なんてはいってないじゃん。
目の前に赤や緑の星が浮かんでくる。
「あはは…翔、これきれいだねぇ…」
「バカ、それ幻覚だぞ!病院ぶち込むぞ!」
「なんでぇ?俺、どこも悪くないよぉ…?」
さっきヤったばかりなのに、翔のアソコにくらいついて、勃たせる。
「やめろっ!雅紀っ!」
そんなこといって、気持ちいいんでしょ?
俺も気持ちいい…
そのまま翔を握りしめて、翔の中に俺をぶち込んだ。
「やめろ…よぉ…っ…雅紀ぃっ…」
なんで、翔は泣いてるんだろ。
こんなに気持ちいいのに。
「ねぇ…気持よくないの?翔」
「バカっ…気持よくねえよっ…」
「なんでぇ?俺、こんなに気持ちいいのに…」
その時、目の前にでっかい蝶が飛んできた。
畳一枚分くらいあるでかいやつ。
びっくりして、ベッドから落ちた。