第10章 名前と台本 ~H&T~
リビングに残されたあたしは呆然としていた
首に感じた感触が残っている
「なんか皆おかしい……」
取り敢えず食器を片付けようと台所に向かおうとすると
ガチャ
代「あれ?1人?」
翼さんが帰ってきた
「えぇ、まぁ」
代「でもさっきまで誰かいたでしょ?」
「なんで」
代「お皿が2枚あるから」
「…………」
代「何かあった?」
その言葉に考えていた事を言った
────────
代「皆がおかしいね」
「はい。なんて言うか……職権乱用されてる気がして」
代「職権乱用って笑。でも僕なんでか知ってるよ」
「え?」
代「皆が君にそんな風になってるか。教えて欲しい?」
「教えて欲しいです!」
代「じゃあ僕の質問に答えて」
「はい…」
何故があたしは構えた
代「そんなに固くならなくていいよ。
僕は他の人と一緒?」