第3章 不運
3人は仲良さそうに服を見ている
あたしは近くのベンチに座りながら見ていた
10分ほどたった時だった
「名前か」
聞き覚えのある声で名前を呼ばれ後ろを振り向くと
「………………」
あたしの大嫌いな父親がいた
「お前がいなくなってからずっと探したんだ。あの男がお前を連れていってからずっと」
あたしは無言のままだ
「名前……今からでも帰ろう」
あたしの手を取り引っ張っていく
「触んないでよ!」
引っ張られている手を払おうとするが男の力には及ばない
男が止まると周りは人気のないトイレ付近だった