第1章 初デート
「そんなことないよ…落ち着いた?」
岡「うん」
「じゃあ、最後にあれ乗ろう」
私が指さしたのは観覧車
岡「え、あ、その…」
「あれ?高い所無理?なら」
岡「いや!そんな事はないよ。行こう」
確かに苦手ではなさそうだが、何か躊躇っているようだった
係員「いってらっしゃい」
久々の観覧車に気分が高まっていた
「わぁーすごい!」
日も暮れて所々で光る灯りが綺麗だった
「これが夜景ってやつなのかな?」
問いかけるが返事がない
「のぶ君?」
不意に後ろから抱きしめられる
目の前に座っていたはずなのにいつのまにか隣に彼はいた
岡「……あのさ、キスしていい?」