第1章 初デート
----信彦side----
僕はさっきの言葉を後悔した
物凄く怖い
でも前を歩くりつちゃんは楽しそうだ
僕情けないかも……
なんて考えていたら
後ろから肩を叩かれた
肩を、叩く
誰が
「…………………………うわぁーーーーー!!!」
そのまま前にいる彼女に抱きつく
「うわ!大丈夫?」
彼女に頭を撫でられる
僕本当にだめだ
「もう少しで出口だから」
────────
出口からでると
「あそこに座ろう」
僕のことをベンチまで連れていってくれる彼女
「これ飲んで」
近くの自販機から買った水を僕に渡す
「ありがとう」
「ごめんね。お化け屋敷苦手だったんだよね」
「大丈夫だよ。君が楽しみにしてたから…」
「だめ!自分の心配もして。あんな大声あげて喉壊したらどうするの?」
頬を挟まれ真剣な目で言う
「ごめんね……僕頼りなくて」
----信彦side end----