As well be hanged for .....
第9章 女は投げやりに 男は完璧に 前篇
世間は情報で溢れ、どれがホントかウソかも見わけが付かない。
世界中のありとあらゆるホントやウソが飛び交うこの情報社会。
ポチリ。とボタン一つで人を殺すことも容易になってしまった。
そんな世の中でも、夜に蠢き闇に潜み、裏を横行する粗暴な鼠たちは、古くからほとんど姿を変えずに生きている。
そんな鼠を狩る番犬も例外ではなかった。
ウリエの活躍、もといウリエが被験者になった事で今回の子供失踪事件は犯人グループ逮捕という形で幕を閉じた。
しかし、行方不明になった子供は全員死亡。
犯人グループには親玉がいるようで、今回捕まったグループですべて終わりと言う訳には行かない。
この不穏な空気にようやく気が付き始めた警察も水面下で動き始めた。
政府も秘密裏に動いているようではあったが、犬に頼るほどでもないと判断したのか、今回は警察と仲良くしているよう。
しかしセバスチャン曰く、前回同様、薬物サロンにも現れていたと思われる「義足の男」の足跡があったそうだ。