As well be hanged for .....
第11章 裏切りは手に 真実は足に 前篇
パーティーの招待状が届いてから、2週間とちょっと。
その間にドレスとタキシードを仕立て、ウリエは勘を取り戻すために、ワルツやその他のダンスの復習。
シエルは様々なダンスの基礎を一から。
「セバスチャンは一緒に来ないの?」
「私は執事ですから、お二人の側には行きません。」
セバスチャンは、遠くから見守ります。と不満げなウリエにほほ笑む。
受付の前に、セバスチャンは二人のドレスを手早く整える。
ウリエは夏らしく海を思わせるアイスブルーとネイビーカラーのグラデーション。
シルクのAラインで細いドレスを基本に、肩は片方だけ白バラのコサージュをふんだんに使い、肌を出しすぎないように。
手袋はホワイト、ドレスと同じシルクで二の腕までを隠す物。
胸には波を思わせる大きなフリル、ここには瞳に合わせて浅葱色も織り交ぜる。
スカート部にはドレープを、全体に暗くなり過ぎないよう、それでいてゴテゴテしないように、少しずつ白バラを散りばめる。
お団子にアップされた頭には、大き過ぎない白と黄色のバラ、それを包むようにアクアブルーのバラの模様のレースでふんわりとブーケ風のコサージュをワンポイントに。