第1章 ♥オイラは美術教師
「立って下さい?」
クスッと笑いながら言う櫻井くんに、俺は首を横に振って応える。
「酷くされたいんですか?」
酷い事って何?
言ってる意味分かんないよ?
櫻井くんは俺を抱えるように立ち上がらせ、作業台の足を背に座らせると、ネクタイをシュルっと引き抜いた。
「手、貸してもらえますか?」
俺の答えを待つことなく、作業台の足を背に抱くように回された両腕。
「な…にす…んの?」
手首に感じる僅かな痛みが、完全に逃げ道を失ったことを伝えた。
櫻井くんが俺に覆い被さり、首筋に顔を埋めた。
チュッチュッと音を立てながら、唇が鎖骨を通って胸元に降りた。
唇が胸の粒に触れた瞬間、身体がゾクッと震えた。
「…はぁ…ん…」
俺の口から変な声が漏れた。
「感じてますね?」
違う…感じてなんか…ないと思う…
だけど…
俺の身体、どうなっちゃったの?
そこを舐められると、身体の中心がどんどん熱くなってくんだ。
俺はそれに気づかれないように、膝と膝を擦り合わせた。
でも、もう遅くって…
胸を吸いながら、櫻井くんの手が両膝を割った。
「…っ、やだ…っ」
ズボン越しにソコに触れられると、身体がビクビク震えた。
濡れた下着が冷たい…