第4章 ♥ギラついたアクター
「ここ、大きくなっちゃってるよ?」
“山”の頂上をツンと突っつく。
「キャン!」
甲高い声を上げて、智の身体がビクンと跳ねた。
「もう出して上げようね?」
俺は身体を起こし、智の上に跨った。
ベルトを外し、シュッと抜き取った。
「えっ、あの、脱がなきゃダメな…の…?」
この後に及んで、それは愚問でしょ?
「見せてよ、智のココ?」
「タメ! 今日は絶対、ダメなの!」
「なんでよ?」
「ダメったらダメなの!」
智の両手がデニムのウエストをしっかり掴んで離さない。
顔を真っ赤に染め、目をウルウルさせる智。
これは長期戦になる。
そう踏んだ俺は、監督に視線で合図を送った。
監督は最早阿吽の呼吸とでも言うのだろうか、それを即座に理解し、ウェストポーチからガムテープを取り出し、それを投げてよこした。
「言う事聞けない悪い子は、こうしちゃうぞ?」
智の両手を掴み、普段は使わない渾身の力を込めてデニムから引き剥がした。
そしてそれを捻りあげ、智の頭上にガムテープで一纏めにした。
「痛いよぉ…」
グスグスと泣き始めた智に、優しくキスをしてやる。
「怖くないからね? 大丈夫、俺のゴッドハンドに任せな?」
俺はデニムのファスナーをおろし前を開いた。
漸くお目にかかれる…