第4章 ♥ギラついたアクター
智side
なになに?
一体何がどおなってるのぉ!?
腰に手なんか回されちゃって?
訳わかんないうちにベッドに座らされて?
変なオジサンにカメラ向けられて?
オイラ、これからどおなっちゃうの?
「緊張してんの?」
近い!
近いって!
息、かかってるって!
「リラックスして?」
出来るわけないじゃん!
松潤さんの手がオイラのほっぺに触れた。
冷たい感触に、肩がキュッと竦む。
「あ、あの…オイラ…」
「名前は?」
「お、お、大野…さと…し…」
「智、って言うんだ? 可愛いね、智は」
いや、だからさ、可愛くないって!
ほっぺに宛てた手でメガネを外された。
んでもって、オイラの唇に何かが触れて…
「柔らかいね?」
えっ、えぇぇっっっ…!!
キス、されちゃった…みたい…
「あ、あの、まつずんさん…」
あ、噛んじゃった(><)
「潤、って呼べよ?」
いきなりそんな事言われたって!
「呼ばないと、キスするよ? …こんな風に、ね?」
またしてもオイラの唇にまつずんさん…いや、ずんさんの唇が触れて…
ポカーンと開きっぱなしだった唇の間から、ヌメッと舌が入って来た。