第3章 ♥オレはトレーナー
潤side
朦朧とする意識の中、胸がヒリヒリとした痛みを訴える。
脱力した身体の拘束を解かれ、男達の手が俺の両腕にかかったかと思うと、そのまま引き起こされた。
俺の中で暴れ回っていた塊が、ズルッと転がり落ちた。
あぁ…またお仕置きされる…
俺の胸は期待に膨らんだ。
「悪い子だ…まだまだお仕置きが必要みたいだね?」
俺の顔を覆っていたフェイスマスクが外され、猿ぐつわも外された。
突然開けた視界と、楽になる呼吸。
「あ…ご主人…様ぁ…」
黒光りするスーツを身に纏ったご主人様を見上げた。
瞬間振り下ろされる細い鞭。
脇腹の辺りに裂くような痛みが走った。
「ひっ…! ハァ…ァ…」
痛みが快感に変わる。
胸と中心に付けられた鈴がチリンと音を響かせた。
「おっ勃ててんじゃねぇよ!」
再び振り下ろされる鞭。
もっと…もっと打って…
「ご主人様…うれしっ…」
ご主人様から与えられる痛みに、喜びの涙が零れる。
「もっと泣かせてやろうか?」
一人の男が俺の頭をベッドに押さえつけ、もう一人の男が腰を持ち上げた。
四つん這いの格好になった俺の前に、全身が映るサイズの鏡が置かれた。