第3章 ♥オレはトレーナー
雅紀side
プツッと抵抗を感じながら、ニードルを突き刺す。
そこに力を込めてグッと押すと、それは見事に貫通した。
途端に潤の身体は仰け反り、フェイスマスクで覆われた頭を激しく振った。
「ヴゥーッ…!! フゥ…ウ…」
呻き声が部屋に響いた。
と、同時に潤は先端から勢い良く熱を放った。
俺の手に生暖かいモノを感じた。
「汚れちゃったよ、どうしてくれんの、コレ?」
白濁に塗れた手で、フェイスマスクの上から潤の顔を叩く。
「優しくしてあげようと思ったけど、やめたよ」
ニードルの先端に鎖で繋がれた鈴を取り付け、一気に引き抜いた。
身体を仰け反らせ、痛みから逃れようと身を捩るが、四肢を拘束された状態ではそれも叶わない。
暴れないよう、男達の手が肩と腰を押さえ付け、もう一方の先端にもニードルを突き刺し、鈴を取り付けた。
そして脱力した潤の拘束を解き、膝立ちにさせると、潤の中に入っていた黒く硬い塊がゴロンとベッドの上にに落ちた。