第22章 No.1は誰だ！

涼介の唇に当てた指を、顎に移動させ、そこから下へ下へと滑らせていく。

｢緊張してるね？　でも”もっと下”って思ってるよね？」

涼介が恥ずかしそうに顔を背ける。

BINGOか…

｢ボタン、外すからね？」

涼介の返事を待つことなく、ボタンを一つ、また一つと外していく。
そして全てを外し終え、シャツの前を開くと、均整の取れた逞しい胸板が外気に晒された。

私は六つに綺麗に分かれた腹筋の間に指を滑らせた。

ふと視線をその先に向けると、ズボンを盛り上げる涼介の中心。

｢クククッ、まさかもう濡れてるとか？　ココ、触って欲しいんでしょ？」

涼介が首が捥げるんじゃないか、ってぐかい激しく首を横に振る。

｢分かったよ、触ってやるよ」

布越しに涼介の中心を握り込む。

｢あっ、ダメ…っ！」

｢ダメじゃないでしょ？　ほら、私、心読めるんですよ？」

私は涼介を握り込んだ手にキュッと力を籠めた。

瞬間、私の手に感じる温度。

私の手の中で、涼介はズボンの前を濡らしていた。



｢僕やっぱり和也さんみたいなホストになりたいです。あっ、”読心術”僕も勉強します」

｢あぁ、そう？　ま、頑張って下さいよ。んじゃ、また来て下さいね～」