第22章 No.1は誰だ!
ボトルも半分を開けると、そろそろいい感じに酔いが回ってきたようで…
「潤、俺と踊ってくれないか?」
と、坂本様が無謀とも言える要求をしてくる。
そしてソファーからよろよろと腰を上げると、俺に向かって右手を差し出してくる。
仕方ない。
お客様に喜んで頂くためだ。
俺はその手を取り、足元の覚束ない坂本様の前に立つ。
すると坂本様の手が俺の腰に回った。
そのままグイッと引き寄せられると、俺と坂本様の腰がピタリと密着する。
えっ…?
もしかして…?
坂本様のリードで、ゆったりとしたステップを踏みながら、肩口に寄せた顔を坂本様の耳元に寄せる。
「苦しそうですね、ココ」
そう言って坂本様の中心に手を伸ばす。
「楽にして差し上げましょうか?」
ズボンの前を押し上げるそこをギュッと掴み、揉むように手を動かす。
「あぁ、堪らないねぇ。俺も触れたいよ、君に…」
「えっ…? あっ、そんな…」
坂本様の手が俺の中心を握り込む。
「直に触れてもいいかい?」
耳元に囁かれ、俺は小さく頷く。
チャックを下され、前を開かれると、坂本様の手が俺の中心に触れた。
「下着は着けてないんだね?」
そう、予め下着を着けないのはこの店のルール。
「ええ、そうですよ? お嫌でしたか?」
「いいや、寧ろ嬉しいよ」
坂本様の指が、先走りで濡れ始めた俺の中心をツーッと撫でた。