第20章 飼育担当、相葉です!
オレがそっとショウの頭を撫でると、ショウが擽ったそうに肩を竦めた。
「気持ちいいのかい?」
ショウが小首を傾げる。
なんつ~、可愛いのよ
「もっとしてあげよっか?」
オレはその場に胡坐をかき、ショウの頭を膝の上に乗せた。
ショウのくりくりお目目が不思議そうにオレを見上げる。
「フフ、安心して?」
オレはショウの真っ黒でサラサラの髪を指で梳くようにしてやる。
するとショウが”クン”と鼻を鳴らした。
「ん? なに? コレ好きなの?」
オレが聞くと翔が膝の上でコクリと頷く。
「そっかぁ。じゃあもっとも~っと気持ち良くしてあげるね?」
身体を屈めてショウの頬にチュッとキスを一つしてやる。
するとショウの垂れた耳が突然ピキ~ンと震えた。
「えっ、なに、どうしたの?」
病気…?
じゃないよね?
だとしたらこの反応は…
「キス、好きなの?」
聞くとショウがオレの膝の上で”クンクン”と鼻先をヒクつかせた。
「そっかそっか♪ よしよし」
オレはチュッチュと頬へのキスを繰り返しながら、ショウの唇へと近づいていく。
そしてショウのプックリとした唇と、オレの唇が重なった瞬間、ショウの両耳がシャキ~ンと立った。