第20章 飼育担当、相葉です!
オレは相葉雅紀。
職業は”Seek”…じゃなくて”飼育”係。
”飼育”ってどういう意味だか分かる?
「飼って、育てる」ってこと。
えっ?
”まんまじゃん”だって?
ハハハ、バレたか(笑)
さて、そんなオレがやって来たのは「Dream Land」
ここにオレを必要としている奴らがいる。
「おっ、相葉君じゃないか。待ってたよ」
先輩飼育係の志村さんだ。
「君が来てくれるとは、ココもこれで安泰だね」
志村さんが人の良さそうな笑顔を浮かべる。
「いや~、オレなんかで役に立てますかね?」
「いやいや、相葉君だからいいんだよ。ま、よろしく頼んだよ?」
「こちらこそよろしくです!」
オレは志村さんに向かって頭を深々と下げた。
「挨拶はこれぐらいにしといて、まずは園舎を見て見るかい?」
「はい、是非!」
志村さんの案内で園舎の向かう。
園舎が近付くにつれ、甘い匂いが辺りに漂い始める。
「いい香りがするだろ?」
オレは鼻をクンクンさせてみる。
「あぁ、堪らないですね、この匂い」
「だろ?」
そう言って志村さんがニヤリと笑う。