第19章 プールで監視?
潤君の口を開き、そこに息を吹き込む。
それを何度か繰り返す。
反応は…ない。
かくなる上は…
オレは横たわる潤君に深々と頭を下げ、開いた両手を重ね合わせ、その素肌に触れた。
胸の二つの尖端の間を、何度かグッグッと押す。
これでどうだ?
胸に頬を当ててみる。
なんて滑らかな肌なんだ…って、そんなことを考えている場合ではなぁ~い!
もう一度潤君の鼻を摘まみ、唇を押し付け息を吹き込んだ。
う~ん、反応なしか…
これでダメなら救急車呼ばないと…
オレはもう一度心臓マッサージを試みた。
掌を胸に置き、グッと押そうと思った時、あろうことかオレの小指さんが潤君のピーチクに触れてしまった。
あぁ~、オレなんつ~ことを!
しかしだよ?
これが良かったのか、潤君の顔に段々と赤みが差してきた。
ひょっとして、これ効果あんじゃね?
気をよくしたオレは、心臓マッサージと称して、潤君のピーチクを何度も小指で弄ってやった。
すると…?
「…ぁふっ…」
潤君の口から、なんともセクスィ~なお声が!
これでもう安心だ。
「…俺、んぁっ…一体どうしたの…ぉ…?」
「プールで溺れたんですよ? さ、ここじゃなんですから、救護室に行きましょう?」
オレは横たわる潤君の身体をひょいと抱き上げた。