第19章 プールで監視?
「あっ、潤君…!」
”撫肩男”が心配そうに駆け寄ってくる。
「翔、心配するな」
弱々しく伸ばした潤君の手が、撫肩男のサラサラヘアを撫でた。
「さ、邪魔です。そこどいてっ!」
翔とかいう”撫肩男”を押し退け、オレは潤君を抱いて救護室へと向かった。
無人の救護室の小さなベッドに潤君の身体をそっと横たえる。
「苦しいとことかないですか?」
「ありま…せん…」
「そうっスカ? じゃあ、ここは苦しくないの?」
潤君のビキニパンツを盛り上げているコイツはどうなの?
「えっ…?」
顔を真っ赤に染める潤君。
「窮屈だよ~、って苦しそうに泣いてるよ?」
小高い山の天辺を指でツンと突くと、潤君が恥ずかしそうに膝を擦り合わせた。
「ここもマッサージしてあげよか?」
そっとビキニパンツを捲り、直に触れてやる。
「あぁ、そんなこと…」
潤君の手が俺の手を掴む。
「ふ~ん、じゃあこのままでいいんだね? こんなに苦しそうなのに…」
ちょっと名残惜しいけど、捲ったパンツを元の位置に戻してやる。
「じゃ、オレ行くね?」
そう言って背を向けたオレの腰に、潤君の腕が回った。
フフフ…やったね!
作戦成功!