第19章 プールで監視?
プールサイドに”ダビデ像”を探す。
おっ、いたぞ!
ん?
んん??
んんん???
あの隣にいるサラサラ黒髪ヘアの撫肩男は一体何者だ?
まさか恋人?
いやいやそんなわけないっしょ…
気になるなぁ。
あっ、かき氷”あ~ん”なんてしてるじゃん!
やっぱ恋人なのか?
それにあのデレッぷり…
普通の関係じゃないな?
チッ、せっかく好みのイケメン見つけたと思ったのに。
休憩時間も5分を過ぎた頃、準備運動と称した”ラジオ体操”が始まった。
プールに入る前の準備体操を侮っちゃいけない。
準備運動を怠ると、心臓に余計な負担をかけるだけでなく、足がつったりと、何かと危険を招く可能性がるんだ。
それなのに、あの”ダビデ像”ときたら…
人目も憚らず、イチャイチャと…
不届き者めがっ!
オレはプールサイドに降り、小走りで”ダビデ像”に駆け寄った。
途中”イガグリ君”たちに、
「オッサン、プールサイドは走っちゃダメなんだぞぉ~」
と言われたけど、そんなの知ったこっちゃない。
オレは”ダビデ像”に向かって一目散に駆け抜けた。
『ピピ~! 君たち、今は準備運動の時間ですよ~』
”ダビデ像”と”撫肩男”に向かってオレは叫んだ。