第19章 プールで監視?
でもさ…
案外暇なのね?
暑っついしさ…
「ふぁ〜ぁ…」
欠伸だって自然と出ちゃう訳ですよ。
まぁさ、分かるよ?
事故がないのが1番、ってね?
だけどさ、こんだけ暇だと退屈過ぎてさ…
こんな抜群のロケーションスポットにも関わらず、お色気ムンムンのビキニくんはいな………くもない!
いるじゃん!
超イケメたビキニくんが!
見た目“ダビデ像”みたいなさ、超イケメンがさ、プールサイド歩いてるんだよ。
これって、テンション上がるよね♪
ああ、なんとかお近付きになる方法ないかな?
思い切って声かけてみる?
いやいや、それはおかしいでしょ…
だったら、熱い視線送る?
ちょっと待て、このグラサンが邪魔だぞ。
うう〜ん…
何かいい方法はないものか…
やっぱり声かけるのが妥当な線だな、うん。
さあ、男相葉雅紀、覚悟を決めるんだ!
…かと言って、勝手に持ち場を離れていいもんなのか?
相葉雅紀、最大の疑問ッス。
そうこうしているうちに、10分間の休憩タイムが始まった。
オレは拡声器を構え、口にはホイッスルを咥えた。
『ピピ~! 素早くプールサイドに上がって下さい!』
オレの声がプールに響き渡った。