第16章 ♥DVDレンタルしてどうするの?
もしやこれはうわさに聞いたことがあるが”貞操帯”ってやつではなかろうか?
しかもソレは前だけではなく、お尻の穴にも挿入可能な上級者向けではないか!
これを潤は二日間…つまり48時間も着けていたのか?
そしてこれを着けさせたのは、紛れもなく翔さん。
やはりこの二人、ただの関係ではなかった。
私の”勘”は当たっていたようだ。
しかしながら、鍵を無くしてしまった場合、これはどうなるんだ?
潤は鍵が見つかるまでの間、これを身に着けたまま更に時間を過ごすことになるんではないか?
翔さんよ、お願いだから潤のために早く鍵を見つけ出してやってはくれないだろうか…
「おっ? あった~!」
叫んだ翔さんの手には、これまた小さな鍵。
「良かった…これでコレ外せるんだよね?」
「うん。ちょっと待ってろよ、今外してやるからな?」
翔さんの手が、黒い革製の布で覆われた中心を握り込んだ。
「んぁっ…」
おいおい、随分と敏感なんだな?
「そんな硬くしたら、これはち切れちゃうだろ? まだ試作品なんだから…」
小さな鍵穴に小さな鍵を差し込みながら、翔さんが上目遣いで潤を見上げる。
ん?
その顔…
お主、何か企んでいるんでは…?
悪い顔、してるぞ?