第16章 ♥DVDレンタルしてどうするの?
智を棚に向かって立たせた雅紀氏。
何を始めるかと思ったら…
「智はさ、ここでこうやってDVD選ぶフリしてて?」
ふむふむ、それからどうする?
「こう?」
「そうそう、上手だよ」
こんなことに上手も糞もあるんだろうか?
「じゃあ始めるよ?」
雅紀氏が徐に智の後ろに回った。
ヒヒ、と変な笑いを一つ零すと、棚を見上げる智の背中に身体をピタリとくっつけた。
おやおや?
何が始まるのかな?
「君、いいお尻してるね?」
「えっ…?」
そりゃ動揺もするでしょうが?
雅紀氏の手が智のお尻を撫でた。
「ひゃっ…!」
智の身体がピクリと跳ねる。
智の反応を楽しむように、すりすりとお尻を撫でながら、雅紀氏の手は少しずつ前へと向かう。
薄地のパンツの上から智の中心を探り当てると、そこを鷲掴みにした。
「…ん、あっ…!」
腰を引いた智の腰に自分の腰を押し付ける相葉氏。
「あ、ねぇ…あたってる…」
何が?
何が当たってるんですか?
「ふふ、分かっちゃった?」
だから何が?
なにが分かったのよ?
「もう、雅紀ったら…」
おいおい、そんな頬を赤らめちゃって…
どうしたって言うんだい?
「あ、ちょっと待って? 俺は今”雅紀”じゃなくて、”痴漢”だから」
そこ拘るのね…